日本赤十字社が献血を呼びかけるために使用したキャラクター
「宇崎ちゃん」が
「性的だ!」
とか
「女性蔑視だ!!」
などと言われ議論を呼んだ。
確かにタダゲイである自分から見ても、この宇崎ちゃんの持つ大きな胸は男性陣の目を引くには十分すぎるものだろう。
では巨乳は罪なのか?
巨乳=罪、いやらしいものではない
もし仮に、巨乳のキャラクターを公的な場のイラストとして使用する際に
公式のサイズより控えめに修正され描かれたら
仮に作者が許してもファンが許さないだろう。
となると、巨乳のキャラクターは、公的な場に使用される市民権をはく奪されてしまうのだろうか?
もし「峰不二子」だったら騒動は起きていたか?
「であれば、性的なイラストを公衆の目につくところに掲示するな!」
と言う意見は理解できる。
問題は「巨乳は性的か?」だ。
もしこれが『ルパン三世』の峰不二子だったらどうだろう?
公称サイズB99.9、W55.5,、H88.8誰もが認める元祖セクシーキャラだ。
もし不二子が
「ルパン、お宝は献血の後で」とか
銭形警部にむかって「献血が終わるまで逮捕は待って」
などとセクシーなポーズ(どうあがいてもセクシーにならざるを得ないのだが)をとっていたらどうだろうか?
果たして批判の的になっただろうか?
今回「宇崎ちゃん」が批判されたのは
声をあげた人たちにとって「知らない」ということではなかろうか?
「知らない」=「気持ち悪い」と思ってしまう一部の層にとって
アニメであり、巨乳であり、そして『知らない』ということは格好の攻撃の材料だったに違いない。
かつては「金曜ロードショー」批判も
10年弱ほど前だったと記憶しているが「金曜ロードSHOW!」でとあるアニメ映画が放送されることになった時
SNSで「なんでこんなオタク向けのアニメ映画放送するんだ、キモい」
などという批判が発信された。
これを発信した人物が、どうやら小さな子供を持つ女性らしいということもNSN上で話題になり、この女性の投稿は炎上した。
子を持つこの女性にとって「アニメ」=オタク、気持ち悪い
では必ずしもなかったであろう
「金曜ロードショー」常連のジブリ作品や、同じく日本テレビ系のコナンやルパン
他局でも、ドラえもんやクレヨンしんちゃんであれば文句は言わなかったであろう。
ただ彼女にとって、ジブリでもなければ、ゴールデンタイムに放送しているアニメの映画版でもない、
「見たこともないアニメ」=絵的に線が細く大人向けで深夜っぽい?=オタク向けの気持ち悪いもの
という認識になってしまったのだろう。
ちなみにその作品は細田守監督の「サマーウォーズ」
後の「バケモノの子」や「未来のミライ」での評価はもちろん
今では「君の名は」の新海誠監督と並ぶ、日本アニメ界の至宝である。
この現状を見た今なら、彼女もあんな暴言は吐かなかったろうと思う。
作品として市民権を得るというのは非常に大切なこと。
広く受け入れられるから市民権を得る、というのも分かる。
ただ、まだ市民権を得てないから
自分が知らないから、という理由で批判・非難をしたり、気持ち悪がるのは、単に自身の視野が狭している可能性があるということを気にしてみてほしい。
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