新入社員の女の子に「ゲイの友達欲しかったんです!」と言われ、ここぞとばかりにお小言を言おうとしたら・・・

LGBT

『職場でカミングアウトをするべきか否か』

という話題をよく耳にする。

自身は、次の春で今の職場に丸十年いることになり、割と早い段階で(1年目か2年目になった頃)にカミングアウトし、以来社員の多くの知るところになる。

特殊な業種、かつ自身は正社員でない(現在は月に8~10日ほど必要に応じて出社)ので「一般的」な職場でのカミングアウトの参考にはならないが、

比較的寛容で自身のセクシュアリティについて過ごしずらさや、仕事のしづらさを感じたことはほとんどない。

『ゲイの友達欲しかったんです!』と言われ…

2年位前だろうか、転職(していく人も、してくる人も)が多い業界で、社内を見渡すと、既に後輩と呼べる社員が多く、春になると社員ではない自分のところまで配属を終えた新入社員が挨拶に来る。

とある現場で「〇〇に所属されました新入社員のMです」と女の子が挨拶してきた。

その子が配属された部署のチーフは、割と物をはっきり言うタイプの女性で姉御感のある女の人(さらに私見を加えればゲイバーでママや他のゲイと仲良くなるタイプ)。

一方、挨拶をしてきた新人Mは小柄黒髪大人しめだが、吉原の花魁の様な赤いシャドウが目尻に乗っており、やや不思議ちゃん系。

新人Mからすれば、スーツでなく、髭も生やしなんとも得体のしれない自分にどう接したらよいのかわからなかったのだろう。

挨拶もそこそこに無言になってしまった。

すると姉御チーフが 「彼はね、ゲイだから」と他己紹介。

社内ですでに周知の事実の為、新しく入ってきた人には早めに共有してもらえると助かる(笑)

それを聞いた新人Mは 「そうなんですね!私、ゲイの友達が欲しかったんです~」と

いきなり、友達云々は置いておいて 勿論悪気がないのは重々承知だが、このご時世大いにツッコミを受けそうな、代表例の様な発言をしてくれた新人Mに、ある意味で感謝しつつ、どや顔でお小言を言おうと口を開こうとしたら

「それじゃあ、彼がゲイじゃなかったら友達になりたくないみたいじゃん!」

と姉御チーフの先制パンチ!!

これからタダゲイが言おうとしていたことを一足先に、

しかも端的にものの数秒でまとめ上げてくれました。(当時の自分だったら数分は語ってたかも…)

姉御、恰好良いっす!

いやぁ、働きやすい職場だなぁ(笑)

【プロフィール】これからは武田
これからは武田

1986年東京都生まれ 
ライター/構成作家/LGBT+アドバイザー

LGBT+の「G」

お笑いライブ、トークライブ、イベント等の構成、裏方を務めつつ
2019年秋よりLGBT関連の執筆、セミナー、講演会等を始める

女装しない、オネェじゃないただのゲイ『タダゲイ』

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